〜 第 14 回 〜
■『生ゴミ処理機の種類について』
前号において、生ゴミのリサイクルが意外と困難である点を纏めたが、それとは別に生ゴミの処理費や管理上の問題が年々深刻化していることは間違いない事実である。そんな問題の解決案として様々な生ゴミ処理機について紹介してみる。
まずは発酵タイプの生ゴミ処理機。堆肥型と呼ばれているタイプで微生物に生ゴミを分解させて堆肥として定期的に廃棄する方法である。これは堆肥といっても一時発酵品に過ぎず、肥料として使用できるのは更に数ヶ月の2次発酵が必要なため、最近では手間が掛かるので継続して稼動しているプラントも減少してきた。
また別の微生物発酵のタイプで消滅型と呼ばれるタイプもある。これは生ゴミを次々と入れていっても量が増えないので、あたかも生ゴミが『消滅』したかのように見えるためそのように言われている。実際には生ゴミの90%以上は水分であり、残りが有機物であるのだが、その残りの部分の数%はカルシウムなどのミネラル分であり、これは無機物であるため分解されることはない。だからこそ『土壌成分』が地層として地球に残っているわけで恐竜の化石なども残っているのだ。
このように生ゴミを次々と投入していくとミネラル分などの無機物は生ゴミ処理機の中に蓄積されて現実には量は増えていくのだが消滅タイプの場合、ろ材も磨耗して量が減少するためプラスマイナスゼロのバランスが続くと、見た目は量が増えてないように思われるが実際には違うので半年程度で生ゴミ処理機の内容物を全交換する必要が出て来て、そこで経費がドカンと来る。また発酵タイプは発酵臭が常に発生するため、臭気対策が普及のネックとなっている。
余談であるが、中にはプラスチックや紙まで分解できると謳っている商品もあるが、これらの物質は生ゴミに比べて遥かに高分子の有機物であるため分解が困難であるからこそ処理に困っているわけで、実際に不法投棄されても分解しないで残っているのが現実であり、これらを短時間で微生物分解することは出来ない。上記のように見かけ上の量が減るため分解されていると間違ったイメージが広がりつつあることに懸念している。
その他の微生物を用いた生ゴミ処理機としては微生物により生ゴミを液化させて排水に流すタイプは臭気も少なく、使用者の管理も楽であるため最近では、実績が増加している方法で都市型のニーズにマッチしていると思われる。ただし、排水はそのままでは河川放流出来ず、浄化槽を経由させるか下水道に排水しなくてはならない。
また、ディスポーザーでゴミを粉砕させて専用の浄化槽で微生物分解する方法は建設省の認可が必要でコストと場所を必要とするが、臭いや管理面では使用者を煩わす心配はない。そして、電気式や電子レンジの原理で生ゴミを過熱して乾燥させるタイプもあり、微生物方式と異なり完全な物理処理であるため処理が安定している点はメリットであり小規模な生ゴミ処理には優位性が高いが、大規模なタイプでは加熱時の臭気の問題や、加熱に要するイニシャルコストの問題と、乾燥して出来上がったゴミは減溶化するものの、やはり産廃処理コストは掛かるのでコストバランスがポイントとなる。
一方で、過熱式の変法として生ゴミを炭化させて、炭として再利用できる炭化方式と言うタイプもある。リサイクルと言う点では良いアイデアであるが、設備費とランニングコストがネックと言える。その他の物理処理では生ゴミを粉砕して脱水機で絞って減容化させるタイプもある。1日に数トン単位で生ゴミが発生するような事業所においては、単に重量が減らせるだけでコストメリットが出ることから発生量によってはお勧めの方法である。いくつかの処理方法をご紹介したが、一長一短有るので、実績などを見学しながら自分のところに合うタイプを選ぶ必要があるかと思われる。
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